本剤の併用注意は以下の通りです。
10.2 併用注意 (併用に注意すること)
・COMT により代謝される薬剤
アドレナリン(別名エピネフリン)、 ノルアドレナリン(別名ノルエピネフリン) 、 dl イソプレナリン塩酸塩 、 ドパミン塩酸塩等
臨床症状・措置方法:心拍数増加、不整脈、血圧変動があらわれるおそれがある。吸入を含めて投与経路にかかわらず注意すること。
機序・危険因子:カテコール基を有するこれらの薬剤はCOMT により代謝されるが、本剤はこれらの薬剤の代謝を阻害し、作用を増強させる可能性がある。
・MAO B 阻害剤
セレギリン塩酸塩 、 ラサギリンメシル酸塩 等
臨床症状・措置方法:血圧上昇等を起こすおそれがある。
機序・危険因子:これら薬剤のMAO B の選択的阻害効果が低下した場合、非選択的 MAO 阻害による危険性があるため、本剤との併用により、生理的なカテコールアミンの代謝が阻害される可能性がある。
・鉄剤
臨床症状・措置方法:同時に服用すると鉄剤及び本剤の効果が減弱する可能性がある。
機序・危険因子:本剤は消化管内で鉄とキレートを形成する可能性がある。
・三環系・四環系抗うつ薬、ノルアドレナリン再取込み阻害薬、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤 アミトリプチリン塩酸塩、 マプロチリン塩酸塩 、 ベンラファキシン塩酸塩 、 デュロキセチン塩酸塩 、 ミルタザピン等 臨床症状・措置方法:使用経験が限られており、血圧上昇等を起こすおそれがある。
機序・危険因子:これらの薬剤はノルアドレナリン取込み阻害作用あるいは放出促進作用を有する。本剤はノルアドレナリン等のカテコールアミンの代謝を阻害するため、併用によりノルアドレナリン等の作用を増強させる可能性がある。
・キニジン[16.7.4 参照]
臨床症状・措置方法:本剤の効果が減弱する可能性がある。
機序・危険因子:機序は不明であるが、併用により本剤の血中濃度が低下する。
(2023年7月改訂 第2版 オンジェンティス錠25㎎ 電子添文 参照)
更新日:2024年4月